【アレンジ講座 1/10】「方向性を探り骨組みをつくる」 -クラシック編-

ドラムやベースも入れるけど、打ち込みでシンセやストリングス、サンプリングやプラグインを使って楽曲を作りたい方はぜひ参考にしてみてください。

プロのアレンジャーがどんな順序で曲作りしていくのか?その方法を盗んでアレンジのコツを掴んでもらえればと思います。

の曲が、アレンジでこんなに変化します!

今回使用させて頂いたのは、こちらの楽曲。
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作曲について語るマモルさん」こと、「はと」さんの楽曲『HM』。

Jeeptaギタリストのchoroと作・編曲家のこおろぎによるそれぞれのアレンジはこちら↓

↑このアレンジ過程を見たい方は、ロックアレンジ-choro編カテゴリー

↑このアレンジ過程を見たい方は、クラシックアレンジ-こおろぎ編カテゴリー

この楽曲が上の動画達のアレンジになっていくまでの過程をお見せしていきます!

挨拶

kohrogi

どうも、こおろぎ(@Kohrogi34 )です。

運営しているブログ「こおろぎさんち(kohrogi.com)」の方針は「ざっくり」を基本に、結論から書く、余計なものは省く、というスタイルなのですが、今回は、じっくりと、晒しながら、説明もいれつつ、しかし文体はラフに書いていきます。脳内垂れ流しといった感じで。

ではでは、ゆっくりとお楽しみください。

ごしらえ

まずはDAWのStudioOneを起動。

ボーカル、コードを入れるトラックや必須のプラグインを挿したテンプレートを立ち上げる。

image01

マモルさんからもらったソロボーカルを読み込む。

テンポを教えてもらわなかったので、C.T.BPMというiPhoneアプリを使ってタップで割り出す。

BPM180くらいかな。うん、ぴったり。拍子は6/4でいいのかな。

メロディをMIDIにして、視覚的に把握できるようにする。これはメロダインで解析してドラッグするだけで作成できる。

image02

これで下ごしらえはおしまい。普段はテンポに合ってないボーカルを無理矢理合わせる作業もあったりします。クリックに合わせてあるってすばらしい。

レンジの方向性を探る

歌詞にアレンジを寄り添わせたいので、必ずもらう事にしてます。

歌詞を見ながらボーカルをループ再生して頭に叩き込む。曲を深く理解しアレンジの方向性を固めていく。

僕は割と何でも出来るので、最初にイメージをしっかりと固めておかないと大体失敗する。あと、固めておくとアレンジを「引き返す」事が少なくなるので結果早く完成する。

連想されるイメージは

【夜 夢 抽象的 暗い 距離は遠い エレクトロ系もアコースティックもいけそう キレイな音と汚れた音の対比させるとよさそう ベル系やチェレスタも要所でいれると面白そう ブラシの音が合いそう 色々な音が飛び交う感じもいい】

いつもは依頼者からの要望をヒアリングして落としどころを探っていくのですが、今回はアレンジ対決なので、自由に、なるべく冒険して、展開を派手に作っていきます。

予想ではchoroさんはギターを使ったバンド系のアレンジにしてくると思うので、それは外す。

僕が好きなクラシックとエレクトロのハイブリッドな感じにすると面白いかな。そこを探っていこう。

A、Bメロは「閉じた感じ、細かいリズム」サビは「広い感じで大きなリズム」で。

ここまで頭で考えたところで、実際に手を付けていきますよ。

組み

ざっくりとリズムをつける。NIのDAMAGEでガイド的に。6/4に合わせるの難しいな……。


リズムをざっくりとつけたら、今度はざっくりとハーモニーをつけていこう。

音色はコードがわかりやすいピアノで。

コード付けは時間がかかるけど楽しい。今回はちょっとこじらせ目でいこうかな。

元々ついていたコードを全部取っ払って考えよう。こういったリハーモナイズは、シンガーソングライターさんの曲でやると怒られるんだよね。コードトーンと一緒にメロを考えているので、変えちゃうと気持ち悪く感じるみたい。

メロディの流れで、コードが確定している所からちょっとずつつけていく。クロスワードパズルみたいな感じで。

Aメロは落ち着いた感じ。

Bメロはルートを避けてふわふわと。サビ前はとっておきのルート半音下ドミナントモーションでサビにしっかり着地する感じを出す。

サビはこじらせていこうかなと思ったけどオリジナルのコードしかしっくりこないからほとんどデモのままのコード。

テンションを入れたほうが夜、夢っぽいので、テンションを盛りめにして、後でいらん響きを抜いていこう。

1コーラスにコードをざっとつけてこんな感じになりました。

image00

サウンドはこちら。

1日目終了

kohrogi
本日は仮のリズム、ピアノでの和音付けまで終わりました。ここまで2、3時間といったところでしょうか。コードで迷うともっとかかる場合もありますね。

次回は1コーラス目に肉付けしていきたいと思います。

ではでは。

次の記事はこちら
【アレンジ講座 2/10】「仮のベースとA、Bメロを考える」 -クラシック編-

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ABOUTこの記事をかいた人

choro

2010年、Jeeptaギタリストとしてメジャーデビュー。音楽教室「コロイデア音楽塾」代表。作詞、作曲、アレンジ他、現在もメジャーアーティストを中心に(takekings、CANDY GO!GO!、サナダヒデト等)サポートギタリストとしても活動中。
バンドマンの本音、ファンとアーティストの関係、音楽ビジネスの正体など、音楽業界のウラ話を書いた「 ギタリストchoroの音楽よもやま話」は月10万PV以上の人気サイト。