ディレイの使い方と定番おすすめ3選「コンパクトエフェクター編」

ギタリストの三種の神器のひとつとも言われる空間系エフェクター「ディレイ」。
リバーブ効果として使ったり、付点8分ディレイといった奏法、音作りにしようしたり、セッティングが上手な人はディレイひとつで音楽を作ることもできます。

まずは、基本の使い方、ツマミの設定の知識を学んでから、実際に使ってみて、コツをつかんでいってもらえればと思います。

今回はコンパクトエフェクター編ということで、定番のBOSS DD-7(ボス デジタル・ディレイ7)の画像を元に解説していきたいと思います。

エフェクターのツマミについて

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D.TIME(ディレイ・タイム)

ディレイ音が鳴るまでの時間の設定です。
つまり、ギターを弾いてから、やまびこ音がなるまでの間隔を設定します。

数値ではms(ミリセカンド)で表現するのですが、1秒=1000msです。

画像では、MODEのツマミが200msに設定されているので、D.TIMEのツマミはMIN=0ms,MAX=200msになっているということですね。

F.BACK(フィード・バック)

ディレイ音が鳴る回数を設定するツマミです。
通常%(パーセンテージ)で示されることが多いですが、つまみをMINに振り切って0にすれば、ディレイ音が一回だけ鳴り、逆にMAXに振り切ればディレイ音が鳴り続けます。

E.LEVEL(エフェクト・レベル)

Delay LEVEL、MIXとも表記されます。
原音(ドライ)とディレイ音(ウェット)の音量のバランスを調整するツマミです。

画像のようにツマミが12時の位置にあると、原音とディレイ音が同じ音量で出ます。(フィードバックを0にして試すと分かりやすいです。実際エフェクターの種類によってはきっちり12時の位置で同じ音量バランスにはなりません。)

ツマミを左に振り切れば原音のみ(ギターで弾いた音のみ)、右に振り切ればディレイ音のみが出力されます。

基本的にはこの3つ

もっとツマミがたくさんあるものもありますが、それはコーラスなどのモジュレーションのエフェクターが追加されていたり、ハイパス、ローカットなど、イコライザーの設定を細かく調整できるツマミがついてたりするからです。
個人的には、初心者のうちはツマミ3つくらいのほうがそれぞれの役割が耳で理解しやすいのでおすすめです。

基本の使い方

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1.ショートディレイの作り方

ショートディレイとは、その名の通り短い間隔のディレイ効果です。
リバーブ(残響音)のような効果を得ることができます。

D.TIMEは50~200msくらいに設定します。

E.LEVELは12時、F.BACKは9時からはじめましょう。
F.BACKを多めに設定するとリバーブ効果が得られるのですが、好みで9時の位置から前後に調整してみてください。

2.ロングディレイの作り方

ロングディレイとは、その名の通り長い間隔のディレイ効果です。
ギターソロなんかでイントロフレーズなんかでよく使われたりしますね。

D.TIMEは200~400msくらいに設定します。

E.LEVELは12時、F.BACKもまず左に振り切った0の値からはじめましょう。
曲のテンポに寄り添うように(4分音符、8分音符のリズムなど)、D.TIMEを前後に調整します。

次にF.BACKを右に少しずつ回していって好みで音の広がり方を調整します。
よく分からなければ、ツマミを9時~12時の位置の間に収めてください。

3.ダブリングディレイの作り方

ダブリングディレイとは、原音とエフェクト音がほぼ同時になることでギター2本で弾いているような効果、またコーラスエフェクトがかかったような効果を得られる設定です。

D.TIMEは20~50msくらいに設定します。

E.LEVELは12時、F.BACKもまず左に振り切って0にします。
音がひとつに聞こえるけれど厚みや太さがあるように聴こえるようにD.TIMEは20~50msの間で調整します。

BOSS DD-3 Digital Delay

コンパクトエフェクターのディレイで一番の定番といえば「BOSS DDシリーズ」だと思います。
デジタル・ディレイの名の通り、ウンドの特徴は何と言っても「原音に忠実なディレイ音」。
シンプルで使いやすいのはもちろんですが、MODE選択により幅広いディレイのパターンを演出できます。
大きさはコンパクトだけれど、マルチ的な幅広いサウンド機能を搭載しているので、「とりあえずディレイ使ってみよう」って感じならコレがオススメ。

TC Electronic Flashback DELAY&LOOPER

音響に定評のあるTC Electronicのディレイ。
エフェクト音の切り替えは音質が劣化しないトゥルーバイパスを採用。
TC Electronicの特徴といえるクリアな音質に加え、本体とスマホをUSBで接続することにより、ディレイモードを自由に変更することができる「TonePrint」という画期的な機能を搭載。
こちらも9種類のディレイモードがあったり、他にも様々なトーンが用意されているので、コンパクトだけれどマルチのような使い心地。
これ1台あれば、楽曲に合わせて様々なサウンドをいくつも使い分けることができると思います。

MXR M-169 CARBON COPY ANALOG DELAY

こちらはアナログディレイの定番、CARBON COPY ANALOG DELAY。
アナログディレイなので、デジタルディレイのような「原音そのままのディレイ音」ではなく、原音に対してディレイ音がフィードバックする度に音質が劣化していきます。
デジタルディレイを「冷たい機械的な音」と表現するなら、アナログディレイは「やまびこのような温かみのある音」。
操作がシンプルなので初心者にも使いやすく、モジュレーションモードを搭載しているので、サウンドにも幅が広がります。

おすすめ書籍

ディレイやリバーブに特化して解説した本はなかなかないのでご紹介しておきます。
ギター専門の書籍ではないですが、ギターでのディレイ・リバーブの使い方も解説されています。
ディレイ・リバーブは楽器単体の音作りからミックスに至るまで、音楽制作のあらゆる場面で欠かせないエフェクトなのでバンドをやったり、レコーディング、ミックスまで考えているならしっかり知識を得ていくことは重要です。
DVD‐ROM付きで実際にオーディオデータで音を確認しながら学べるところも親切です。

音楽に正解はない

あくまで基本について話しましたが、実際のツマミの設定は人それぞれ。
また、別の記事で説明しますが、付点8分ディレイや、シタールのような音を出したり、ディレイでDJみたいなことをやったり幅広い使い方があります。

目の前で詳しい人に教わるのが一番良いのですが、独学で勉強されている方はとりあえず実際にたくさん触ってたくさん使ってみるのが一番です。

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ABOUTこの記事をかいた人

choro

2010年、Jeeptaギタリストとしてメジャーデビュー。音楽教室「コロイデア音楽塾」代表。作詞、作曲、アレンジ他、現在もメジャーアーティストを中心に(takekings、CANDY GO!GO!、サナダヒデト等)サポートギタリストとしても活動中。
バンドマンの本音、ファンとアーティストの関係、音楽ビジネスの正体など、音楽業界のウラ話を書いた「 ギタリストchoroの音楽よもやま話」は月10万PV以上の人気サイト。