ディレイの使い方と定番おすすめ3選「マルチエフェクター編」

ギタリストの三種の神器のひとつとも言われる空間系エフェクター「ディレイ」。
リバーブ効果として使ったり、付点8分ディレイといった奏法、音作りにしようしたり、セッティングが上手な人はディレイひとつで音楽を作ることもできます。

まずは、基本の使い方、ツマミの設定の知識を学んでから、実際に使ってみて、コツをつかんでいってもらえればと思います。

今回はマルチエフェクター編ということで、定番のBOSS DD-20(ボス デジタル・ディレイ20)の画像を元に解説していきたいと思います。

エフェクターのツマミについて

ギガディレイ

D.TIME(ディレイ・タイム)

ディレイ音が鳴るまでの時間の設定です。
つまり、ギターを弾いてから、やまびこ音がなるまでの間隔を設定します。

数値ではms(ミリセカンド)で表現するのですが、1秒=1000msです。

マルチエフェクターの便利なところは、msを数値で打ち込めるところです。

こんな使い方も

マルチエフェクターのディレイの優れた点は、テンポを数字で打ち込めたり、タップテンポといって、ペダルを自分で設定したい速さで2回踏むことでリアルタイムにテンポが設定できます

デジタル画面の数字の下に、音符♩が書かれていますよね。
具体的な使い方は、下で詳しく説明していきます。

テンポディレイ

マルチのディレイの優れた点のひとつ。
テンポを数字で打ち込んだり、タップテンポで設定した時に使います。

音符を4分音符に設定すれば、そのテンポの4分音符のディレイが、音符を8分音符に設定すれば、そのテンポの8分音符のディレイがかかります。

CDなどテンポが確定しているものはテンポを数字で打ち込んで、ライブなど毎回正確なテンポを刻めないものはタップテンポで設定するといいでしょう。

F.BACK(フィード・バック)

ディレイ音が鳴る回数を設定するツマミです。
通常%(パーセンテージ)で示されることが多いですが、つまみをMINに振り切って0にすれば、ディレイ音が一回だけ鳴り、逆にMAXに振り切ればディレイ音が鳴り続けます。

E.LEVEL(エフェクト・レベル)

Delay LEVEL、MIXとも表記されます。
原音(ドライ)とディレイ音(ウェット)の音量のバランスを調整するツマミです。

画像のようにツマミが12時の位置にあると、原音とディレイ音が同じ音量で出ます。(フィードバックを0にして試すと分かりやすいです。実際エフェクターの種類によってはきっちり12時の位置で同じ音量バランスにはなりません。)

ツマミを左に振り切れば原音のみ(ギターで弾いた音のみ)、右に振り切ればディレイ音のみが出力されます。

TONE(トーン)

ディレイ音の音質、音の明るさの調整です。
アンプにもTreble(トレブル)、Middle(ミドル)、Bass(ベース)なんて書いたイコライザーのツマミが付いてますよね。
それを一個にまとめたものだと思ってもらえれば大丈夫です。
右に回せば音が明るくなり、左に回せば音が暗くなります。

基本的にはこの4つ

もっとツマミがたくさんあるものもありますが、それはコーラスなどのモジュレーションのエフェクターが追加されていたり、ハイパス、ローカットなど、イコライザーの設定を細かく調整できるツマミがついてたりするからです。
個人的には、初心者のうちはツマミ3つくらいのほうがそれぞれの役割が耳で理解しやすいのでおすすめです。

基本の使い方

ギガディレイ

1.ショートディレイの作り方

ショートディレイとは、その名の通り短い間隔のディレイ効果です。
リバーブ(残響音)のような効果を得ることができます。

コンパクトエフェクターの場合は、D.TIMEは50~200msくらいに設定しましたが、テンポディレイが使える場合は、16分音符~8分音符あたりで設定すると良いと思います。
曲のリズムに合ってディレイ音が鳴ってくれるのが音楽的に綺麗です。

E.LEVELは12時、F.BACKもまず12時からはじめましょう。
F.BACKが多めに設定するとリバーブ効果が得られるのですが、好みで12時の位置から前後に調整してみてください。

2.ロングディレイの作り方

ロングディレイとは、その名の通り長い間隔のディレイ効果です。
ギターソロなんかでイントロフレーズなんかでよく使われたりしますね。

コンパクトエフェクターの場合は、D.TIMEは200~400msくらいに設定しましたが、テンポディレイが使える場合は、8分音符~4分音符あたりで設定すると良いと思います。
曲のリズムに合ってディレイ音が鳴ってくれるのが音楽的に綺麗です。

E.LEVELは12時、F.BACKもまず左に振り切った0の値からはじめましょう。
曲のテンポに寄り添うように(4分音符、8分音符のリズムなど)、D.TIMEを前後に調整します。

次にF.BACKを右に少しずつ回していって好みで音の広がり方を調整します。
よく分からなければ、ツマミを9時~12時の位置の間に収めてください。

3.ダブリングディレイの作り方

ダブリングディレイとは、原音とエフェクト音がほぼ同時になることでギター2本で弾いているような効果、またコーラスエフェクトがかかったような効果を得られる設定です。

D.TIMEは20~50msくらいに設定します。

E.LEVELは12時、F.BACKもまず左に振り切って0にします。
音がひとつに聞こえるけれど厚みや太さがあるように聴こえるようにD.TIMEは20~50msの間で調整します。

Roland DD-20 GIGA Delay

2015年に生産終了になってしまったので、現在は入手しづらくなっていますが、多くのミュージシャンが愛用するBOSSのツインペダルシリーズのディレイです。DDシリーズの特徴はなんといっても「原音そのままのクリアなディレイサウンド」。操作がシンプルなので初心者でも使いこなしやすく、音色を瞬時に切り替えることができるメモリー機能も搭載しているので、ペダルは2つしかないですが立派なマルチ機能を持ったエフェクターといえるでしょう。

こちらは僕自身は使ったことがないのですが、こちらは2015年に登場したBOSSの最新ディレイ。
DD-20が生産終了したので、代わりにご紹介させて頂きますが、DD-20は2003年発売の商品。それから10年以上経った最新機種ですし信用して良いと思います。
32bitという超高音質、12種類のディレイモードを搭載、各ディレイ毎にタイムやフィードバックの調節ができるのはもちろんディレイONのトーンコントロール、ディレイ音にモジュレーション(コーラス)を追加できるMOD DEPTHツマミなど、コンパクトサイズのディレイの中ではこれ以上ない機能を搭載。
さらにルーパー機能、好みのサウンドを保存できるメモリー機能など、デジタルディレイの究極といってもいいモデルとなっています。

Line6 DL4

こちらも愛用しているギタリストが数多く存在する人気モデル。
プロの現場でも十分に対応できる製品でもあり、LINE6のエフェクターの「デジタルっぽさ」を嫌うギタリストもいますが、ディレイに関してはデジタル回路が強いメーカーであることはむしろ強みでしょう。
プリセットで入っている音色のクオリティが高いので、初心者の方にもオススメできます。
ただ、本気になれば細かい音作りが可能なため、使いこなすには中級〜上級者向けなペダルでしょう。

今回、ディレイエフェクターの紹介ということでDL4を紹介しましたが、どうせ買うなら僕はMシリーズのほうをオススメします。
Line 6ストンプボックス・モデラーには、ディレイ系のDL4、歪み系のDM4、モジュレーション系のMM4、フィルター系のFM4といった種類があるのですが、Mシリーズはこれらの系統のエフェクトをひとつのペダルに集約したモデルとなっています。
ディレイは確かに大事なのですが、僕の場合、「ディレイだけそんなに種類があっても実際演奏で使わない」って思ってしまうので、もし僕と同じようにディレイだけでなく他のエフェクターも併せて使いたい方にはこちらをオススメします。

TC Electronic Alter Ego X4 Vintage Echo

アナログ・ディレイのサウンドを求めるならTC Electronicがオススメ。
Binson Echorec、Roland Space Echo、Echoplex、カスタムTC2290サウンドなど、名機と呼ばれるヴィンテージ・ディレイマシンのサウンドを忠実に再現した12 種類のオリジナル・ディレイタイプを搭載。
さらにタップテンポ機能、ルーパー機能などを搭載した高機能なディレイです。

おすすめ書籍

ディレイやリバーブに特化して解説した本はなかなかないのでご紹介しておきます。
ギター専門の書籍ではないですが、ギターでのディレイ・リバーブの使い方も解説されています。
ディレイ・リバーブは楽器単体の音作りからミックスに至るまで、音楽制作のあらゆる場面で欠かせないエフェクトなのでバンドをやったり、レコーディング、ミックスまで考えているならしっかり知識を得ていくことは重要です。
DVD‐ROM付きで実際にオーディオデータで音を確認しながら学べるところも親切です。

▼全国どこからでも自宅でレッスンが可能

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ABOUTこの記事をかいた人

choro

2010年、Jeeptaギタリストとしてメジャーデビュー。音楽教室「コロイデア音楽塾」代表。作詞、作曲、アレンジ他、現在もメジャーアーティストを中心に(takekings、CANDY GO!GO!、サナダヒデト等)サポートギタリストとしても活動中。
バンドマンの本音、ファンとアーティストの関係、音楽ビジネスの正体など、音楽業界のウラ話を書いた「 ギタリストchoroの音楽よもやま話」は月10万PV以上の人気サイト。