イコライザーでの音作りをおすすめしない本当の理由

アンプにもイコライザーはついていますし、ギター等のエフェクターにもイコライザーはありますが、初心者にはなかなかセッティングは扱いにくいです。
実際に使いこなせているのは上級者のギタリストです。

元々、イコライザー (Equalizer)は「均一化(equalize)するもの」の意味、つまりイコールにするという意味です。
イコールにするとは、録音環境やリスニング環境による周波数特性の補正をするということで、「本来の音に補正する」ためのエフェクターです。

なので、本来の音が分かっていなければ補正も何もないのですが、積極的な音作りとしてブースターに使ったり、ドンシャリにセッティングしたり、きちんと目的があってそれに対する役割や効果を期待して周波数を設定する場合もあります。

しかし、「音作り」として、音やせを防ぐ、音抜けを良くする、音圧をかせぐというのを気にして使うのはあまりオススメできません。
設定例なども載っている本やサイトもありますが、本当にあなたにとって必要性があるのか?今一度見直してほしいと思います。

本当にイコライザーの設定が悪いの?

「ギターの音作りで悩んでいる」という相談はよく受けますが、まだ演奏が未熟な人ほど「アンプのイコライジングが~」とか「イコライザーのエフェクターが~」とかを気にして言ってきます。
たまに、「ギター自体が悪いんですかねぇ」って言ってくる弟子もいます。

上手い人ほどイコライザーは気にしない

もう何十年もギターを弾き続けている大御所の方と一緒になると、「なんでもいいからギター貸して」「アンプも適当にセッティングしといて」って感じなんです。

「え?そんなんで大丈夫なんですか?」ってこっちは言いたくなりますよね?
聞いてみると、こんな答えが返ってきます。

「音は右手で作るねん」

右手で音を作るとはどういうことか?

前回は「歪み」とピッキングの関係を解説しましたが、今回は「周波数」とピッキングの関係について。

▼グラフィックイコライザー
15banfd01
▲上の数字が周波数(Hz)
ギターアンプでいえば、Bass:100~400Hz,Middle:400~1.6kHz,Treble:1.6~6.3kHz,Presence:6.3kHz~20kHzみたいな感じ

下手な人が弾くとこんな感じ

無題図形描画3
こういう感じだと、低域が出てないので「音をもっと太くしたい」とか、高域が出てないので「もっとアタック感がほしい」ってなります。

▼実際に上げてみるとこんな感じ
無題図形描画2png
本当はもっと上げたくても、元の周波数が少ないので必要な分だけ上げられないんです。

上手い人が弾くとこんな感じ

無題図形描画4
しっかり全部の周波数が出せているので、自分の好みの音を差し引きするだけで作ることができます

▼上げ下げしてみるとこんな感じ
無題図形描画5
しっかり全体の周波数が出せていれば、幅広い音作りが可能になります。

全部の周波数を出すにはしっかりしたピッキングが必要

前回も触れましたが、まずはギター単体で大きくしっかりした音が出せるようになることが大事です。

これが前提でプロは音作りしている

もちろん上手い人だって、音作りにはこだわります。
だけど、それは音作りするための基礎が備わっているからです。

音作りが上手くいかないのは、アンプでも、イコライザーでもなく、自分のピッキングじゃないのか?

と気づいたあなたは優秀です!

おすすめイコライザー

イコライザーはオススメしないと言いましたが、どの周波数がどんな役割を持っているか実際に目と耳で覚えるために、一度使ってみるのは良いと思います。
俗に各周波数の役割がこんなふうに言われますが、

100Hz ー 全体のムードを担当
200Hz ー 低音の鳴りを担当
400Hz ー 音の太さを担当
800Hz ー 粘りやコシを担当
1.6Hz ー アタック感を担当
3.2Hz ー 音ヌケを担当
6.4Hz ー 音色の鋭さを担当

正直、よく分かんないですよね?
で、これを言葉で覚えてもどうにもならないですよね?
結局は良い音を作るのが目的なわけですから、言葉での説明はどうでもいいんです。
自分で実際にその周波数を捜査してみて、自分なりの感じ方で表現して覚えていくようにしましょう。

正直、僕はグライコが使えると思ったことはないので、良いエフェクターとして紹介するわけではないんですが、上で説明したような周波数の役割を把握するのには大変役に立ちました。
なので、そういった音作りのための勉強としてのオススメです。

とりあえず分からなかったらこれを買え!ってくらいの定番です。
初心者の方でも簡単に操作できますし、ブースターとして使っているギタリストも多いです。

BOSSのGE-7は7バンドですが、こちらはMXRの10バンド。
なので、より細かな周波数の調整が可能です。
ですが、多ければ良いというものではなく、初心者は逆に各周波数の特性が捉えにくいかと思うので中級者以上の方やある程度しっかり音作りの勉強をしたいという方にオススメです。

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ABOUTこの記事をかいた人

choro

2010年、Jeeptaギタリストとしてメジャーデビュー。音楽教室「コロイデア音楽塾」代表。作詞、作曲、アレンジ他、現在もメジャーアーティストを中心に(takekings、CANDY GO!GO!、サナダヒデト等)サポートギタリストとしても活動中。
バンドマンの本音、ファンとアーティストの関係、音楽ビジネスの正体など、音楽業界のウラ話を書いた「 ギタリストchoroの音楽よもやま話」は月10万PV以上の人気サイト。