ワンコーラスはなんとかできても、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、アウトロまでのフルコーラスをかっこいい流れにすることは難しいと思います。
どうやって、次のセクションに向かえばいいのか?2Aや2B、2サビなどはどうアレンジすればいいのか?
ここでは、全体の構成を見通したアレンジの基本、仕方について学んで頂いて、あなたに合ったスタイルを作る参考になればと思います。
この曲が、アレンジでこんなに変化します!
今回使用させて頂いたのは、こちらの楽曲。
「作曲について語るマモルさん」こと、「はと」さんの楽曲『HM』。
Jeeptaギタリストのchoroと作・編曲家のこおろぎによるそれぞれのアレンジはこちら↓
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この楽曲が上の動画達のアレンジになっていくまでの過程をお見せしていきます!
全体の流れを見る
さて、3日目に出来た1コーラスを当てはめてとりあえず適当に切り貼りしながら全体の流れを見てみます。
ちょっと雰囲気が掴めないので、ギターを追加。
Gt.2と書かれてるやつですね。

ベースのルートに合わせて、とりあえず適当に乗せた感じ。
はまらないところはそのまま空白にしてるけど、そこは雰囲気で勝手に想像膨らませます。
では、聴いてみよう。
うーん…って感じですね。
ここからは細かいところよりも全体の流れを中心に見ていきます。
まず、間奏部分が気になるなぁ、って感じ。
全体の流れのイメージとしては、終わりに向かってどんどん盛り上がってく感じ。
そうなると、この間奏は勢いを落としてしまうので、1サビ終わりから盛り上がる感じにしていかないとなぁ、と。
そんなわけで、まずは間奏部分のアレンジを変更。
こんな雰囲気のほうが合いそう。
で、同じように全体の流れを見ていくと、3日目に作ったワンコーラスは、最初のワンコーラス目に使うにはちょっと早く盛り上がりすぎだなぁ、と。
なので、2コーラス目に主にそれを使うとして、前半部分はもっと勢いを落とす方向でいきます。
正直、打ち込みだと音数を減らしたくないというのが本音です。
生音ならそんなことないんだけど、しょぼく聴こえてしまうんですよね。
でも、バンドやってる方、生音の音源を作っている方なら想像できると思うので、より生音アレンジに近い方向に行こうかな。
そんなわけで、前半部分を落としました。
うんうん、いい感じじゃないかな。
後は、一番最後の大サビの部分。
もうちょっとコードをいじって、終わり感を出したいな、と。
でも、いきなりギターでコード弾くとややこしくなるので、ベースのラインで作ります。
こんな感じ。
4日目終了
これでフルコーラスのざっくりとしたアレンジが終わり。
後は、これに装飾していく作業ですね。
今まで見ていて、なんのこっちゃ分からなかった方も、この辺までくると曲の雰囲気が理解できてきたんじゃないでしょうか?
今回は6時間くらいの作業かな。
通常、楽曲1曲の長さは3~5分くらいですけど、その曲が出来るまでに何十時間も掛かってるんですよね。
出来上がったものだけ聴くと、なかなかイメージ出来ないものですが、そういう過程が見えるとまた新たな感動も生まれると思います。
また、アレンジをお願いするアーティストの方も、こういった作業をして曲が出来上がっているというのが分かると、頼む側としても頼みやすいのではないでしょうか。
ではでは、また次回。
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【アレンジ講座 5/10】「ギターリフやフレーズ、オンコードの使い方とコツ」 -ロックバンド編-
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