邦楽の歌やポップス曲でも、ちょっとクラシカルな楽器を入れてかっこいい感じに仕上げたかったりするものです。
ここでは、基本のストリングスの入れ方から、他の楽器の使い方も学べるのではないかと思います。
一度にコツを学ぶのは難しいので、伴奏の付け方、ドラム、ベース、ギターなど手順を踏まえてできるだけ分かりやすく伝えていってます。
この曲が、アレンジでこんなに変化します!
今回使用させて頂いたのは、こちらの楽曲。
「作曲について語るマモルさん」こと、「はと」さんの楽曲『HM』。
Jeeptaギタリストのchoroと作・編曲家のこおろぎによるそれぞれのアレンジはこちら↓
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この楽曲が上の動画達のアレンジになっていくまでの過程をお見せしていきます!
イントロ
ざっくりできた所でイントロ。行ったり来たりして大まかに少しずつ全体を作っていく。
チェレスタの音色をもうちょっと現代的にしたいな。ということで音色をOmnisphereの「Glass Picking」に変更。考えてた通りの音色が見つかったので気持ちいい。
この音色でイントロを考えよう。Aメロの最初をループさせてみたんだけど。
うーん、いまいちだなあ。
もうちょっとドラマチックな感じが欲しい。
フレーズを練りなおして、リズムもつけてみた。
うん、Aメロ直前はこれでいいかな。
もうひとつ前にイントロ入れたいんスよ。
思いつかないから、サビのストリングスのフレーズを持ってこよう。同じフレーズが形を変えて何度も出てくる事で、曲の統一感と印象を出すテクニックだ。ライトモティーフとも言うね。はい、完全に後付けです。
テンポが2倍に伸びるのでちょうどいい。

和音をつけて、リズムを組み直して…これでどうかな。やり過ぎかな。
イントロの明るい和音が効果的に聴こえるように、ストリングスの和音は不穏に。最後に伸ばす所とチェレスタが被って入ってくるとドラマチック。あとで細かい所直そう。

うーん、イントロのグリッチいらんような気がしてきたし、ストリングスの後はもうちょっとひっぱりたい。
修正して、なんか色々足して、とりあえずイントロはこれで。
アウトロ
次は曲の最後、アウトロ。盛り上げたままアウトロへ。
基本パターンはそのままで、チェレスタっぽい音色でフレーズを重ねる。
最後はAメロの前と同じフレーズでシメる。
こんな感じでどうだろう。歌詞も最後が「生きて」なので、明るく終わりたいな。
5日目終了
イントロとアウトロをつけて、ここで全体像が見えてきましたね。やっと曲になってきた。
遊びすぎたけどまあアレンジ対決だからこれくらいのほうがいいかな…w
依頼の場合はこの時点でクライアントに送って構成などを確認します。
本日は10時間くらいかな。やっぱりイントロに時間かかっちゃた。
では、次回から細部を詰めていきますよー!
今回は内容少なかったのでおまけ。
うちのオーディオインターフェイス RME Fireface UC ちゃんです。

次の記事はこちら
【アレンジ講座 6/10】「ベースとBメロの詰め」-クラシック編 –
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【アレンジ講座 4/10】「全体の構成を練る – 大サビと間奏」 -クラシック編-
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クラシックアレンジ-こおろぎ編カテゴリー
参考記事
今回使ったものの記事を貼っておくので参考にしてみてください。
・【ソフト音源】モダンでソリッドで効果音も使えすぎるSPECTRASONICS Omnisphere レビュー
イントロで使ってるストリングスはこの2種類。
・【ソフト音源】使い勝手がすんごくいい総合オーケストラ音源 ProjectSAM Orchestral Essentials 徹底レビュー【デモあり】
・【ソフト音源】audiobro LA SCORING STRINGS(LASS) レビュー【再掲】
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