ディミニッシュコードの使い方を網羅しようということで、過去3回に渡って紹介してきたディミニッシュコードの総集編。
ここでは、簡単な理論と、応用を踏まえてもう一段階ディミニッシュコードを使う幅を広げていきたいと思います。
ディミニッシュコードの代理コード
「動画と共に解説!セブンスとディミニッシュコードの関係」でセブンスコードの代理コードと半音上のディミニッシュコードが使えるというお話をしました。(動画0:00~)

▲これにより○7≒○♯dim7という方程式が出来上がりました!(動画がニアリーイコール≒ではなくノットイコール≠になってました。間違いです)
つまり♯dim7≒○7も成り立つ?
って考え方ができますよね?
こんなふうにして、「動画と共に解説!ディミニッシュコードの構成音と応用した使い方」でも取り上げたコード進行と理論を用いて、さらに工夫を加えてみましょう。(1:10辺り~)

▲ディミニッシュコードを加えてリアレンジしたコード進行

▲「動画と共に解説!ディミニッシュコードの構成音と応用した使い方」で解説した、ディミニッシュコードの構成音は3つしか存在しないという理論。
Cdim7=E♭dim7=G♭dim7=Adim7
C♯dim7=Edim7=Gdim7=B♭dim7
Ddim7=Fdim7=A♭dim7=Bdim7
こんな感じでしたね。
それで前回、C♯dim7の代理にEdim7(Gdim7、B♭dim7)も同じ構成音だから使えるよ~ってお話もしたのですが、「♯dim7≒○7」という考え方を用いるとさらに使える可能性のあるコードが増えてきます。
C♯dim7→C7
に代えても使うことができるってことですね。
これで、C♯dim7のコードを使っているところの代わりに、Edim7、Gdim7、B♭dim7、そしてC7が使えることが分かりました。
「いや、待てよ」
Edim7もディミニッシュコードだから、「♯dim7≒○7」の方程式に当てはめてセブンスコードに変えれるんじゃないか?
そうなんです。
Edim7→E♭7
Gdim7→G♭7
B♭dim7→A7
に変えて使うことができますよね?
そうなると、C♯dim7コードの代理コードは、ディミニッシュ系Edim7、Gdim7、B♭dim7の3つと、セブンス系のC7、E♭7、G♭7、A7の4つ、合わせて7つが代理コードとして使える可能性を持つわけです。
ただ、数学的に考えるとこういった結論が導き出せますが、音楽とは前後の流れがあって成り立つものなので実際楽曲の中で全ての代理コードが自然に聴こえるかというとそうではありません。
ですので、こういう理論を踏まえた上で、あとは実際にコードを鳴らして自分の耳で確かめてみて、音楽的に良いと思うものをチョイスしてみてくださいね。
おすすめ書籍
正直、音楽理論の本を一冊読んだからといって簡単にスケールだったり、コードだったりについて理解できるものではありません。
ですが、何も勉強しなければ、何も身に付かないのは当然です。
僕もこの本持っていますが、他にもたくさんの音楽理論の本を持っています。
最初はよくわからなくても、なんとなく流し読みで目を通すだけでもいいですから、少しずつ少しずつ積み重ねていくと良いですよ。