コピーした楽曲のソロは弾けるけど…ただ速くだったら弾けるけど…自分でソロを考えたり、グッとくるような表現力のあるソロが弾けないと悩んでいるあなた。
タブ譜や譜面を探して定番のフレーズをコピーして引き出しを増やしたり、スケールを練習しても、それだけではなかなか上手くいかないものです。
ですが、順序にそってリズムの作り方、弾き方、「泣き」のコツをつかめば、必ずあなたにもかっこいいソロや、アドリブが弾けるようになりますよ。
前回の記事はこちら↓
まずは前回のtab譜をおさらい
こんなふうに、複雑に聴こえるギターソロも実は、単純なひとつひとつの組み合わせでできているっていうお話。
それと、実際に言葉を当てはめてフレーズを作ることで、自然とギターでも表現しやすくなると解説しました。
フレーズに命を吹きこもう
前回はこんなふうに、フレーズ作りを中心に説明させていただきましたが、正直、これだけでは、そのまま弾いてもあまりかっこよくありません。
実際に、文章を読んだり会話でもそうですが、ただの言葉の羅列、棒読み状態で話されたら聴いていて感動もありませんし、疲れてしまいますよね?
音楽でも、ギターでも同じことです。
▼まずは、前回のように単語の組み合わせで文章を作りフレーズにしたものを用意しました
▲「昨日、川で彼がおじ様に恋をした」という文章。
※画像では「川で」の川が抜けてますね。すいません。
▲音で聴くとこんな感じ
言葉に形容詞をつける
言葉に形容詞をつけることで、「命を吹き込む」ことが可能になります。
いきなり、ギターで「命を吹きこめ」とか「平坦さをなくせ」って言われても難しいですから、やはり普段から使っている言葉で考えていくのが一番です。
では、実際にさっき作った文章にひとつずつ、形容詞をつけてフレーズを考えていきましょう。
▲「晴れた昨日、流れのゆるやかな川で、陽気な彼が素敵なおじ様に生まれて初めての恋をした」
どうですか?単語に形容詞をつけるだけで、さっきよりも情景が目に浮かんできませんか?
情景が浮かんでイメージが掴めれば、こっちのもんです。
僕のイメージでは、上の画像のような感じでスライドや、チョーキングを入れて表現してみたくなりました。
※「晴れた日」のフレーズ見にくいですが、最初の1弦8フレットがスタッカートになってます。
実際に、先ほどのと聴き比べてみれば違いがわかるはずです。
▼形容詞なし
▼形容詞あり
これだけ一気にギターソロっぽくなりましたよね?
この音源は、実際の演奏ではなく打ち込みで作っているんですが、それでもこれだけの変化がありますから、生で演奏すればもっとかっこいいフレーズに聴こえますよ。
音で会話することをイメージする
よく「音で会話する」とか「音で感情を伝える」とか言いますよね?
だけど、今まで生きてきた人生の中で、言葉で会話したり、感情を伝えてきた年数のほうが長くないですか?
だったら、得意な言葉のほうから、アプローチするべきです。
みんな、声は出せるし、日本語は喋れるし、歌は歌えますから、歌マネみたいのは誰でもなんとなくはできるんですよね。
だけど、ギターに関しては、「弾けない」ところから始まりますから、いきなり表現するというのはとても難しいものです。
なので、こんなふうに、まずは得意な日本語からアプローチしてギターでの演奏に落とし込んでいくのが一番です。