チョーキングができても、チョークアップができないという方は多いです。
タブ譜に書かれていたり、耳コピする際にもチョークアップと捉えることができず、普通のチョーキングで弾いてしまうギタリストがけっこういます。
演奏の技術とは、音を聴き分ける耳の良さも関係してきますので、まずは原曲をしっかり聴いて、ギタリストのプレイの細かい部分まで聴き分けることが大事です。
とはいっても、何も分からず聴くのもまた上達の遅れになりますから、技術で学び、耳で学びの両方を同時に進めていくといいでしょう。
チョーク・アップとは?
チョークアップとは、「すでにチョーキングした状態の音を出すこと」です。
タブ譜では、「U」という記号で書かれます。
エレキギターの奏法の中でも、上級者を目指す中級者以上の方が覚える高度な奏法テクニックだと思います。
▼半音チョークアップ&チョークダウン

▼1音チョークアップ&チョークダウン

普通のチョーキングは、「ピッキング→チョーキング」という順序ですが、チョークアップの場合は「チョーキング→ピッキング」という順序になるので、到達する音程まで耳で聴きながら調整することができません。
なので、チョーキングした際に指にかかる抵抗の感覚を身体に身につけて覚える必要があります。
チョークアップの練習の仕方
まずは、正しい音程を認識するために、チョーキングしないで一度そのフレーズを弾いてみます。

▲このフレーズを…
▼まずは、こう弾いてみる

半音チョークアップの場合は、半音分の1フレット上の音と同じになりますから、このように一度正しい音程を認識してから、チョークアップに挑戦します。

▲1音チョークアップの場合は…
▼まずは、1音上の音程を確認する

このように、練習する際に必ず一度正しい音程を確認してから、チョークアップの練習をするようにしましょう。
上手なギタリストほど、さりげなく演奏に取り入れているチョークアップ。
これが、自在に使えるようになると、一気に曲の表現力が上達しますよ。