エレキギター、アコギ共にレッスンで教えていて初心者の方に一番相談されるのが「弾いている間にピックがずれてしまう」ということ。
最初のうちは誰しもがこの壁にぶつかり、悩みます。
ピックの持ち方、握り方は人それぞれ(普通2本指だけど3本指で上手に弾く人もいます)ですが、どんな握り方でもここを意識すればピックが演奏中にずれることはなくなってくるという点があるので、この記事ではピックを握る時、ギターを弾く時に意識する点について動画と共に解説していきます。
目次
ピックの持ち方
まずはピックの持ち方からですが、正直ピックの持ち方はプロのギタリストでも人それぞれでどれが正しいというものは存在しません。
なので、僕の持ち方を紹介しますので、もしピックの持ち方に悩んでいる方はここから参考にしてみてください。

▲まず、オッケーサインを作ります。(動画0:30辺り~)

▲そこから親指をずらして、人差し指の上に乗せます。(人差し指の先から第一関節までの間で安定する位置)

▲その状態にピックを挟み込むだけ。
ピックの向きは、人差し指の延長線上にピックの先端がくるようにしてあげるといいでしょう。
ピックがずれる原因
この持ち方をしたからといって、演奏中にピックがずれないようになるわけではありません。
なので、ここから具体的にピックがずれない力の入れ方などについて解説していきます。
親指には力を入れない
これはものすごく重要な点です。
親指に力を加えて強く握りすぎると、弦を弾いた時の抵抗も強くなって弦がスムーズに振り抜けません。
そうして、ピッキング時にピックが弦に引っ掛かりピックが横にずれてしまったりするのです。

▲親指に力を入れすぎている状態。親指の第一関節が曲がるくらいに力が入ってしまっている。

▲こんなふうに親指を軽くピックに添えただけの状態が理想です。親指はただピックの上に乗せただけでほとんど力は入っていません。
普通ピックを持つ時、親指と人差し指で持ちますが、親指側から押さえる力は全く必要ないです。
「ただ触れるだけ」と思ってもらっていいでしょう。
人差し指だけでピッキングしてみる
試しに画像のようにピックを握った状態から親指を離します。
この状態で腕や手首を振って、空中でピッキングしてみてください。
キレイに腕が振れていれば、この状態でもピックは落ちないはずです。(動画2:20辺り~)



これでピックが落ちてしまう場合は、腕や手首の振り方に問題があるかもしれません。
もし、落ちない場合は親指を添えて持った時にこの感覚を意識してそっと触れる程度にしてあげるとピッキングに関する悩みが解決するかもしれません。
ピックが弦に深く入りすぎ
動画では解説していませんが、これもピックがずれたり落ちたりする原因のひとつです。

▲ピックが弦に対して浅く入っている状態。これくらいが理想です。

▲ピックが弦に対して深く入っている状態。これくらい深く入ってしまうと弦の抵抗が強くなりピックがはじかれてしまいます。
ピックが弦と平行になっていない


▲ピックがこんなふうに弦と平行に当たっていない時も、ピックがずれる原因になります。
単純にピックを握った時に変な角度がついている場合もあれば、指や手首に変な角度がついて、ピックと弦が平行に当たっていない場合があるので気をつけましょう。
以上の点を意識して練習すれば、必ず自然とピックがずれないようになっていくはずです。