ピッキングについては、初心者だけでなく中級者以上の方でもけっこう悩んでいたりします。
初心者の場合は、オルタネイトピッキングになるとピックがずれるという悩みをお持ちの方が多いですね。
中級者になると、力強い音が出ない、キレのあるピッキングができるようになりたいという悩みが生まれてきます。
なので、ここではそんなお悩みをお抱えのあなたに、ピッキングのアングルやフォーム(手首やヒジ)などが音にどう影響するか、そしてバラつきなく弾くためのコツを知ってもらえればと思います。
意識するのは2点だけ
この2点だけ意識してもらうだけで、6つの弦すべての音色や音量が均一に安定してきます。(動画0:55辺り~)
・弦に対して平行にピックを持つ
・弦に対して垂直にピッキングする
どうして、平行に持って垂直に振り下ろしてピッキングすることが良いのかというと、角度が変わると各弦ごとに音量や音色にバラつきが生まれてしまうからです。
そして、もうひとつ大事なことなのですが、エレキギターはピックアップ(PU)で音を拾い、電気信号に変えてアンプなどで音が出ます。
ですから、弦がピックに当たるポイントがピックアップと一定の距離を持ったままピッキングしないと拾う音の音量、音質にバラつきが出てしまいます。(動画2:31辺り~)

▲このように、弦に対してピックを平行に持ち、垂直に振り下せば、どの弦もピックが当たるポイントは変わりません。

▲ですが、このように角度をつけて振り下してしまうと、ピックアップとピッキングしたポイントとの距離感が変わってしまいます。
画像の感じだと、1弦辺りのほうが大きい音量でピックアップが音を拾ってしまうことになります。
だけど腕は弧を描く
と原理は超簡単なのですが、ここで忘れてはいけないのは腕や手首を自然に振ると弧を描いたような円運動になっているということ。(動画3:12辺り~)

▼なので、実際に自分がピッキングの時にどのような軌道を描いているのかを意識して、ちょうど弦とピックが当たる時に平行になってくれるように支点とあるヒジの位置を調整していきましょう。 (動画3:24辺り~)

▲ちょうど緑色のピックの角度の時に、弦を通過するようにピッキングを調整します。
3、4弦あたりが一番平行に近くなるように、ヒジを置く場所や手首の角度を調整しましょう。
実際の演奏では、もっと自由に色々な弾き方で音色をコントロールしていくわけですが、それは上級者になってから。
まずは、「守・破・離」の精神で、「守」という基本に忠実な姿勢から学んでいくのが上達の近道です。