弦楽器を弾けない人、バンド経験のない人などはDTMやDAWソフトを使って、ギターやベースの音を生演奏っぽく聴かせることは大変難しい技術だと思います。
ここでは、プロのミュージシャンchoroがDAWソフトで打ち込んだベースのベロシティ(音量)の調整を実際に生で演奏するようなバランスに仕上げていっています。
ベーシストがどんなタッチで強弱をつけているのか?人間っぽい表現とは何なのか?について学んで頂ければと思います。
目次
今回使用した楽曲はこちら
↓ボカロ曲「井ノ頭線」。作曲者はロックバンド Jeeptaのchoro。
↑この曲のミックス、マスタリングが完成するまでの全工程を対談方式で解説していきます。
ミックス講座のカテゴリーはこちら
【ミックス講座】ボカロ曲「全力症状」カテゴリー
【ミックス講座Ⅱ】ボカロ曲「井ノ頭線」カテゴリー
曲の原型完成

それじゃ、ベースのベロシティを中心に編集していこう

Aメロ、Bメロ部分は、静かな部分なので
ベロシティを100から80に変更して…。
次に、ベースは2拍目が強調される感じなので、1拍目のベロシティをもう少し落とそう。
曲的には、指弾きで弾いてるイメージだから、そんな感じで演奏している姿をイメージして。
指も人差し指と中指の2本で常に弾いてる感じかな。

Aメロ部分は、かなり繊細なタッチなので、あえてバラバラにしよう。

Bメロ部分は、少しベロシティをあげて割と安定したタッチで。
だけど、どちらも生っぽくしたいので1音ずつ手書きで調整していこう。
サビ前の音が伸びるシーンはあまり音が強くなりすぎないように。
その後のサビに向けて盛り上がってくシーンは、1音ずつボリュームが上がるように調整して完成だ!
【完成後と完成前の比較】
新曲「井ノ頭線」の原型が出来たのでお送りしますね。
では次回、choroさんから受け取ったデータでどのようにミックスしていくか手順を踏まえて説明していこうと思います。
次の記事はこちら
【ミックス講座Ⅱ 8/10】ベースの役割を意識したEQ、コンプ処理の手順とテクニック
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【ミックス講座Ⅱ 6/10】ギターのEQ調整、コンプでのアタック、リリースの調整をマスター
「井ノ頭線」ミックスの記事一覧はこちら
【ミックス講座Ⅱ】ボカロ曲「井ノ頭線」カテゴリー
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