音がこもる、汚い、ノイズが多い、などギターでもベースでも音作りに関する悩みの相談は多いです。
歪みすぎると音抜けも悪く、音がこもる、バンドで埋もれる原因にもなります。
太いサウンドを出すために、メモリの値を気にしたり、おすすめのエフェクター探しに奔走する人もいますが、上手な人はアンプ直でも定番のエフェクターでも荒くならず、1音1音分離した細かいコード感があり、輪郭をしっかり伴った迫力のある音を奏でます。
ここでは、歪みの仕組みを知っていただくことで改めて歪みについて見つめなおしてもらえたらと思います。
オーバードライブ、ディストーション、ファズなど種類はありますが、基本的には原理は一緒です。
ちなみに初心者の方、「ゆがみ」じゃないです、「ひずみ」ですよ(笑)
この記事の内容は、中級者~上級者向けとなっているので、初級者~中級者の方はこちらのカテゴリーをどうぞ▼
目次
歪みをメモリで作るという感覚をなくそう
音作りを気にする人って、メモリをどういじるか?ってことにこだわりがち。
まず、この価値観から変えましょう。
メモリの役目っていうのは、どれくらいの音量を超えると歪むか?を決めることです。
歪みの原理とは?
・緑色⇒音量
アンプから出る音量ではなく、エフェクターに入力される前の音量。純粋な生音のことです。
仮に、左側は音量10、右側は音量7とします。
・点線⇒Gainのメモリ
どの音量から歪むかを決めます。
図でいうと、メモリ5くらいだと思ってください。
音量5を超えた分だけ歪むってことです。
・橙色⇒歪む量
歪みのメモリが同じでも、音量が違うと歪み量が変わってきます。
つまり、
【左側の図形】
音量10-Gain5=歪み量5
【右側の図形】
音量7-Gain5=歪み量2
となるわけです。
歪ませて音が細くなるのはこれが原因
「もっと歪みがほしいから」と、Gainのメモリを上げる人。
これが、音が細くなったり、サーッとノイズが増える原因なんです。
バンドをやっている人でも、けっこういますが、「弾いてみた」とかで動画を上げている人に多いです。
ネットの環境、つまりmp3で上がっている音源では、そこまで大きな差はなくなりますが、生で聴くとこの差は歴然です。
「ちょっと話が難しすぎるよー」って方は、まずはブースターとしても使える!歪み系エフェクター定番おすすめ3選!を参考にしてみて下さい。
Gainを上げるのではなく入力音量を上げる
図を見てもらえばわかるように、生で弾いた時のギターの音量が大きい人(図左)と音量が小さい人(図右)で同じ歪み具合にするには、Gainを変えなくてはいけません。
【左側の図形】
音量10-Gain5(歪み開始音量5)=歪み量5
【右側の図形】
音量7-Gain8(歪み開始音量2)=歪み量5
※図のようにGainを上げると、歪み開始音量のラインが下がるので、Gain8にすると歪み開始音量2という計算にしてます。
プロは音量を変えて、アマはGainを変える
太くて、力強い歪みがほしいなら、音量を上げる練習をしましょう。
音量7-Gain5=歪み量2
↓
音量10-Gain5=歪み量5
と、Gainを上げずに歪みを増やしていくことが大切です。
ガッツリ歪んだメタル系のギタリストでも、意外にGain上げてなかったりするんですよね。
だから、あれだけ歪ませてても、図太い音が出るんです。
また、音量で歪みをコントロールできるようになると、メモリで歪み量を調整する必要がなくなってきますから、歪みエフェクターも必要以上にはいらなくなります。
詳しい練習方法を知りたい方は、次の記事をどうぞ。
僕をプロギタリストにしてくれた本
歪みや音作りに関するこういった話、僕が読んだ教則本では載ってるのを見たことがないんですが、ライブの現場やプロの現場では必要なスキルですから、先輩から後輩へ伝えられている上達法です。
なかなか、本のような文章では説明しにくいですし、実際に目の前で自分との違いを見せてもらわないとわからないですからね。
なので、そういった人のプレイを見せてもらうことが一番だとは思いますが、僕が右手のピッキングを意識するきっかけとなった書籍をひとつオススメしたいと思います。
この「エフェクターの全知識 (Players’ handbooks)」はタイトル通りエフェクターの仕組み、構造について書かれた本なのですが、どのような原理でエフェクターが作られてるか、ツマミの意味などを知ることによって、音作りの意識をすることに大変役立ちました。
もちろん歪みエフェクターの原理についても詳しく説明されていますが、僕はこの本を読んでいたおかげで、プロの現場で活躍する先輩に教えていただいたこともすんなりと飲み込むことができました。
一歩上を目指すなら、ぜひ参考にしてほしい名著です。
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